一時はゴミが溜まり埋め立ての危機に…小樽運河 街の歴史と市民の想い受け継ぎまもなく竣工100年
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- Опубликовано: 5 фев 2025
- 27日、100年を迎える小樽運河。
市民によって守られてきた運河の歴史と人々の思いがいまも若い世代に受け継がれています。
年間400万人以上の観光客が訪れる小樽。
風情ある街並みの中、「小樽運河」は街の象徴的存在です。
そのすぐそばにある「嶋谷カフェ」は地元、小樽商科大学の学生らによって開かれています。
建物は、嶋谷汽船が1892年頃に建てた木骨石造の倉庫、「旧嶋谷倉庫」です。
小樽運河のそばにたたずむ倉庫群の中の一つで、市の歴史的建造物の指定を受けています。
■小樽商科大学3年堀内さちさん:
「こちらの倉庫を活用して、地域活性化のために何かしないかというお話をいただいて/今回カフェを開業することになりました」
メニューや店内の装飾なども学生たち自身で話し合って決めています。
■小樽商科大学3年堀内さちさん:
「リノベーションをしてこちらのカフェを始めたんですけど/昔ながらの雰囲気というかそういうものは/壊さないようにしようとなりました。」
店を訪れるのは、市民や観光客など様々です。
■客:
「2階の雰囲気が落ち着いていていいなと思いますね」
「運河のところからも近くて、観光のついでに来やすいなと思います。」
■小樽商科大学3年堀内さちさん:
「嶋谷カフェのドリンクを片手に小樽運河を歩いて、小樽の歴史を感じてほしいなと思っています。」
観光客でにぎわう小樽。
かつては北海道開拓の玄関口として発展しました。
小樽運河は大正時代、行き来する荷物の積み下ろし場所として生まれました。
当時、小樽には多くのニシンが水揚げされ、漁の時期になると全国からたくさんの漁師や出稼ぎ労働者が集まりました。
さらに道内各地で採掘された石炭の最大の積出し港として繁栄。
「北のウォール街」と呼ばれていました。
通常の運河のように内陸を彫りこむのではなく、海岸の沖合を埋め立てて造られたため、緩やかに湾曲しているのが特徴です。
■小樽市総合博物館石川直章館長:
「これができたてのころ、大正時代の終わりごろです」運河の完成後の最盛期となる1925年、沖合の船と運河を行き交い荷物を運んだ艀(はしけ)と呼ばれる船は、およそ600隻。
荷物の積み下ろし作業員は1300人以上にものぼりました。
しかし、その後時代の移り変わりを経て、荷揚げの場所としての役割は徐々に失われていきます。
■小樽市総合博物館石川直章館長:
「船が沈んだまま放置されていますし、ゴミが浮かんでいますし、それから河面に泡が見えるんですけど、これ運河の底にヘドロが溜まって、そこからメタンガスが噴き出しているんです。くさくて汚い場所になってしまって。」
そして1966年、小樽市が運河を埋め立てて道路にする計画を発表しました。
小樽の歴史を象徴する運河の危機に、市民から反対の声があがりました。
反対運動は若い人々を中心に広がり、およそ10万人の署名が集まりました。
さらに当時開かれたポートフェスティバルは注目を集め、小樽運河におよそ10万人もの人が訪れたといいます。
市民の訴えは実を結び、全面埋め立ては免れることになりました。
しかし交通渋滞の問題もあったことから、運河は一部埋め立てて道路にすることになりました。
■(反対する)市民:
「やめてください!小樽をふるさととしている日本中の人たちが運河を残してほしいんです。やめてください!」
観光スポットとして人気の南運河は、かつて姿の半分の幅になっています。
■小樽市総合博物館石川直章館長:
「多くの観光客の方があの(半分になっている)幅が運河だと思っていらっしゃるっていうのはちょっと忸怩たる思いがありますよね」「やっぱり我々としては、元の姿を保っている北運河地区に足を運んでいただくと、『幅がちがうのはなぜだろう』ということに気が付いていただけると思いますし、すごく静かな環境が残されているので、元々の運河の光景が思い浮かべられるのではないか。」
人気を集める南運河エリアだけでなく北運河にも注目のコースがあるそうです。
■小樽市総合博物館石川直章館長:
「日本郵船、それから北海製罐第三倉庫、あとうちの博物館にあります国の重要文化財・旧手宮鉄道施設というものを活かして、運河沿いを散策して帰りは旧手宮線を歩いていただける」「様々なかたの努力が積み重なっていって運河が残ったと思うが、日本だけでなく世界でもまれにみるこの景色景観が残された、それは本当に奇跡的なことだと私は思っている。」
市民によって守られてきた小樽運河は今月27日で100年を迎えます。
学生や主婦、経営者など様々な小樽市民が集まり、「小樽運河100年プロジェクト」が立ち上がりました。
小樽運河のそばで海鮮丼の店を経営している木村さんはこのプロジェクトの委員長を務めています。
運河誕生の日までのこの3カ月プロジェクトでは様々なイベントが行われていて、木村さんは、特に夜の小樽運河の魅力を知ってもらいたいと話します。
■小樽運河100年プロジェクト・木村年宏委員長:
「小樽に泊まっていただいて夜楽しんでいただくというところが今すごく薄いところだったので、一日中を通して小樽を楽しんでいただける、その中で運河が中心になるという小樽をつくっていけたらと思っています。」
「小樽運河はやはり小樽市民の誇りの一つだと思いますし、それを受け継いでいくのが僕たちの世代、若者なのかなと思います。」
【スタジオ】
100年を迎える小樽運河ですが23日には花火が打ちあがるイベントも予定されています。
詳しくは小樽運河100年プロジェクトのホームページをご覧ください。▼HTB北海道ニュース 公式サイト
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小樽市の漁業が廃れていると勘違いする輩もいるが、令和3年で漁獲高は2万2千㌧水揚げ額は約30億円と産業として成り立っている もちろん海産物目当に来られる観光客の需要にも十分応えている
ステンドグラスが現代的すぎる気がするが 雰囲気はいいね